NFTアートの人気が高まる中、これから自分でNFTアートを作りたいと思っている方も多いはずです。
本記事では、スマホやパソコン、iPadなど様々な環境で手軽に作成できるNFTアートの作り方について紹介します。
また、手書きやジェネラティブアートによる作成方法も解説します
NFTアートに興味がある方、自分のアートをNFT化したい方は必見の記事です。
早速見ていきましょう!
最初に確認!NFTアートを作るために必要なもの

NFTアートを作成するためには、必要なものが4つあります。
必要なもの4つ
- 暗号資産(イーサ)
- MetaMask
- デジタルアート
- OpenSeaアカウント
まず、NFTアートを発行するためには、暗号通貨である「イーサ」が必要です。イーサは国内の暗号資産取引所で購入することができます。口座を開設して、イーサを用意しておきましょう。おすすめの取引所はコインチェックです。
また、MetaMaskというウォレットを使用することで、イーサを保管し、NFTアートを発行することができます。取引所で用意したイーサをMetaMeskへ送金しておきましょう。
次に、NFTアートのデザインが必要です。これは、デジタルアートとして作成することが多いですが、その他にも手描きやドット絵、また音楽コンテンツなど、その形態は様々です。NFTアートの作成方法については本記事で詳しく解説していきますので、一緒にみていきましょう!
最後に、OpenSeaというNFTマーケットプレイスのアカウントが必要になります。OpenSeaは、NFTアートを販売することができるプラットフォームです。あなたのクリエイティブコンテンツをNFTとして発行し、OpenSeaに登録することで、NFTとして販売することができます。
これらを用意し、NFTアートの作成に取り組んでみましょう。
NFTアートを制作|便利なアプリも合わせてご紹介
ここからはNFTアートの作り方について具体的にみていきましょう。
スマホから始める!NFTアートの作り方
NFTアートをスマホで作成する方法には、様々な手法があります。
ここでは、Adobe Fresco、Canva、そしてMediBang Paintというアプリを紹介し、それぞれの手順について解説します。
「Adobe Fresco」を使ったnftアート作成の手順

Adobe Frescoは、スマホで使えるイラストレーションアプリです。
NFTアートを作成する際に、Adobe Frescoはとても使いやすいアプリです。
Photoshopの豊富な機能を持ちながら、より自然な描画体験を提供することができる点です。繊細な筆触やリアルな油彩表現が可能で、自然な描画感覚を持った作品を作成することができます。
- アプリをダウンロード
- アカウントを作成
- 新規キャンバスを作成
選択キャンバスは好きな形やサイズを選択できます。作成したキャンバスの上に、スケッチを描いたり、ペンや筆を使って、アートを作成していきます。
アートが完成したら、MetaMaskでイーサリアムを購入して、OpenSeaにログインした後、作成したアートを発行することができます。
「Canva」を活用したスマホnftアートの作り方

Canvaは、デザインを簡単に作成できるツールとして人気があります。
Canvaのメリットは、シンプルなインターフェースと豊富なテンプレートやフォント、アイコンなどの素材が用意されている点です。初心者でも簡単に使え、プロのようなデザインが作成できます。
- Canvaをダウンロード
- アカウントを作成
- 好きな形やサイズのキャンバスを作成
Canvaの場合はキャンバス上に、画像をアップロードして、テキストや図形を追加するなど、デザインコンテンツを作ることに特化しています。
また、CanvaにはAIアート機能があります。これは写真をワンクリックで芸術的なアート作品に変換することができる機能です。
様々なスタイルのフィルターが用意されており、クリエイティブの幅が広がっています。
スマホアプリ「MediBang Paint」で手軽にnftアートを作ろう

MediBang Paintは、スマホで使えるイラストレーションアプリです。
簡単な操作で、NFTアートを作成することができます。
- アプリをダウンロード
- アカウントを作成
- 新規キャンバスを作成
MediBang Paintのメリットは、シンプルなインターフェースと、多彩なブラシや素材が用意されている点です。スマホでも利用でき、手軽にnftアート作成ができます。また、無料で利用できる上に高度なレイヤー機能やクリッピング機能が備わっており、プロのグラフィックデザイナーも利用することができます。
データはクラウド保存に対応しているため、複数の端末で作業をすることが可能です。
パソコンで作る!NFTアートの作り方
「スマホで手軽」にもイイですが、PCを使えば、より高機能なアプリケーションを使った制作が可能です。
ここでは、Adobe Illustrator、Clip Studio Paintについて解説します。
Adobe Illustratorを使ったNFTアート作成の手順

Adobe Illustratorは、ベクター形式での描画が得意なソフトウェアです。
公式HP: Adobe Illustrator
ベクター形式で作成されたグラフィックスは、拡大縮小しても画質が劣化しないため、ロゴやイラストなどの制作に適しています。また、豊富なカラーや効果、テキスト編集機能を備えており、プロフェッショナルなグラフィックス制作に必要な機能を網羅しています。
さらに、他のAdobe製品との連携も容易で、効率的な作業が可能です。
Adobe Illustratorを使ってNFTアートを作成するには、以下の手順を踏みます。
- 新規ドキュメントを作成
- ベクターで描画する場合は、ペンツールやシェイプツールを使って作品を描く。
- 画像を取り込んで編集する場合は、イメージトレース機能を使うことでベクター化する。
- 作品が完成したら、エクスポートしてJPEG、PNG、SVGなどの形式で保存
現在はブログやYouTubeなどで沢山の使い方解説が出ていますので、しっかり学びたい方にもおすすめのツールです。
Clip Studio Paintを活用したNFTアート作り方
Clip Studio Paintは、漫画やイラスト制作に特化したアプリケーションです。
公式HP: Clip Studio Paint
豊富なブラシや漫画制作機能、3Dモデリング機能、アニメーション機能などを搭載しています。また、多様なレイヤーや効果を利用し、高品質で細かい作業ができる点が特徴的です。プロのイラストレーターやマンガ家からも愛用されており、ユーザー同士のコミュニティや資料館も存在し、制作に必要な情報を共有し合える環境が整っています。
Clip Studio Paintを始めるには、以下の手順を踏みます。
- 新規ドキュメントを作成する。
- レイヤーを使って背景やキャラクターを描きます。
テキストやエフェクトを追加することで、よりクリエイティブな作品を作ることができます。
作品が完成したら、エクスポートしてPNG形式で保存します。
iPadを使って手軽にNFTアートを作ろう
続いて、iPadを使ったNFTアート作成について解説します。
iPadを使うメリットは、ポータブルであることや、Apple Pencilなどの高性能なスタイラスペンを利用できることが挙げられます。
また、iPadアプリには豊富な機能が備わっており、手軽に高品質のデジタルアートを作成できることも魅力の一つです。
さらに、iPadは高解像度のディスプレイを搭載しており、NFTアートの制作に必要な細かいディテールを確認しやすいため、品質の高いアート作品を制作することができるでしょう。
ProcreateでのNFTアート作成の方法

Procreateは、iPadで利用できる描画アプリで、世界中で多くのアーティストが愛用しています。
Procreateの魅力は、豊富なブラシやレイヤー、フィルターなどを備え、高品質のアート作品を作成できることです。タッチ操作による直感的な操作や、多彩なエクスポート機能も魅力の一つです。
また、無料で使える部分も多く、iPadでクリエイティブを始める方の多くはProcreateを利用しています。
Procreateを使ってNFTアートを作成する方法は以下の通りです。
- Procreateを開き、新規キャンバスを作成
- 描画するためのレイヤーを作成
- 描画ツールを選択
自由にデジタルアートを描いたあとで、アートをエクスポートしPCに保存します。OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスにアップロードし、NFTとして販売することができます。
Procreateの他には、「Tayasui Sketches」や「Concepts」というアプリがあり、ともにiPadで利用でき手軽にデジタルアートを描くことができます。
しかし、Procreateのユーザー数は100万人以上と言われていて、その人気は継続しており、今も多くのクリエイターに愛用されているため、これからNFTアートを始めるのであればProcreate一択といっていいでしょう。
手書きでNFTアートを作る方法

手書きでNFTアートを作成することは、その芸術作品に個性を与え、特別なものを作り出すことができます。
また、手書きで制作することで、より直感的で感情的な表現が可能であり、デジタル作品では表現しきれない生き生きとした表現を実現できます。
一方、手書きで作品を制作することには、いくつかのデメリットもあります。
最初に挙げられるのは、手描き作品のデジタル化が必要であることです。手描き作品は、スキャナーやカメラなどを使ってデジタル化する必要があります。これにより、高品質なデジタルファイルを作成できますが、手間がかかり、精度にも制限があります。
また、手書きで制作する場合は、作品の修正や編集が困難であることもあります。一度作品を描いてしまうと、手書きでの修正が非常に困難になるため、編集や修正が必要な場合は、再度作品を描き直す必要があります。
手書きでNFTアートを制作することはもちろん可能です。
手書きで作品を制作することで、より直感的で感情的な表現を実現できる反面、デジタル化や修正、保存には注意が必要です。
それでも、手書きで制作することで、個性的で貴重なNFTアート作品を生み出すことができます。
初心者でも簡単!ドット絵NFTの作り方

ドット絵は、小さな正方形の「ドット」を配置することで画像を表現するピクセルアートの一種です。
NFTアートにおいては、ドット絵を用いた独特のレトロ感が評価されることがあります。
例えば、2017年に発表された世界で最初のNFTプロジェクトの1つCryptoPunksは、10,000種類のキャラクターをドット絵で表現したコレクションです。それぞれのキャラクターは、異なる属性を持ち、希少性があり、市場で高額な価格が付けられています。
ドット絵でNFTアートを作成する方法
ドット絵を作成するための代表的なアプリには、AsepriteやGraphicsGaleなどがあります。
- ドットをひとつずつ描いて画像を作成
- 色を選択し、ドットに配色を施す
画像が完成したら、NFT化するための手続きを行い、オークションや販売プラットフォームに出品します。
比較的シンプルな構成で作成でき、手軽に制作できることに加えて、ドット絵のNFTアートの需要が高まっているため、販売価格が高くなる期待もあります。
ジェネラティブNFTの作り方|自分だけのアートを生み出そう
一点物のデジタルアートを制作して販売する他に、ジェネラティブNFTというアートコレクションの生成方法があります。
ここでは、ProcessingとAIを使ったジェネラティブNFTの作り方について解説します。
ジェネラティブNFTとは何か?

ジェネラティブアートとは、アルゴリズムやランダム性などの要素を取り入れた、自己生成型のアートです。
ジェネラティブアートをNFTに用いるのメリットは、作品が繰り返し再現可能であることや、作品が自動的に生成されるため、作者の創造性に制限を受けずに多様な作品が生み出せることです。
また、ブロックチェーン技術によって作品のプルーフ・オブ・オーナーシップが確立され、オンラインでの売買において所有権を守ることができる点で、ジェネラティブアートはNFT販売との相性がいいといえる方法になります。
「Processing」を使ったジェネラティブNFTの作り方
「Processing」は、Javaベースのオープンソースのプログラミング言語と統合開発環境(IDE)です。
ジェネラティブアートを生成するためのプログラミング言語として広く使われており、NFTアートの制作にも利用されています。
Processingを使って、ジェネラティブNFTアートを作成する場合、プログラムを書いて、それを元にアートを生成します。
この方法は、大量のバリエーションを簡単に生成できるため、独創的なNFTアートを作成するための便利なツールとして知られています。
また、Processingはオープンソースであり、広範なコミュニティが存在するため、チュートリアルやサンプルコードなどの資源が豊富に揃っていることも特徴のひとつです。
Processingを使ってジェネラティブNFTを作る方法

- Processingをダウンロード、インストールする
- Processingを起動し、新しいスケッチを作成する
- スケッチのサイズを設定し、描画を開始する
- ランダムなカラーや形状など、設計に沿ったコードを書く
- コードを実行して、ジェネラティブNFTを生成する
生成したOpenSeaなどのマーケットプレイスに登録し、NFTアートとして販売します。
Processingはオープンソースで誰でも使えることから、Processingについて学べるサイトやページも多くあります。
- p5 code school(1から学びたい人向け)
- ドットインストール(動画で学びたい人向け)
- リファレンス(コードの意味を把握したい人向け)
しっかり学習する事で、幅広いジャンルの作品を作るスキルを身につけることができるでしょう。
OpenSeaでNFTアートを販売する方法

デジタルアートの用意ができたら、いよいよNFTの販売をはじめていきましょう!
NFTを販売するには「OpenSea」を使います。
OpenSeaでnftアートを販売する手順
OpenSeaは、Ethereum上で作成されたNFTを売買するマーケットプレイスで、その取引量は世界でも最大級です。
- OpenSeaにアカウントを作成する
- MetaMaskウォレットをOpenSeaに接続する
- 制作したNFTアートをOpenSeaにアップロードする
- 販売するアートの詳細と販売価格を設定する
最後にOpenSeaの「販売開始」ボタンをクリックすると、NFTアートがOpenSea上で販売されるようになります。
NFTアートを販売する前に知っておきたいこと
NFTアートを販売する前に、いくつかのポイントに注意する必要があります。
ここでは大きく2つの点について確認していきます。
作品のオリジナル性
まず、NFTアートの作成者は、オリジナルの作品であることを証明する必要があります。このため、NFTアートには、一意の識別情報が含まれます。また、NFTアートを販売する前に、作品に関する権利やライセンスについて確認しておく必要があるでしょう。
販売価格
NFTアートの販売価格を決める際にも注意するポイントがあります。
まず第一に、NFTアートの作品に使用されたテクニックや手間、時間などを考慮して、価格を設定する必要があります。
販売時にかかる手数料もあります。販売するプラットフォーム手数料と、ブロックチェーンのガス代を把握して、予め価格に反映差せておくことが望ましいでしょう。
NFTアートを作成して販売してみよう!
NFTアートは今最も注目されているアートの一つであり、自分でも手軽に作成できることから多くの人々が取り組んでいます。
実際に高値で取引されている作品は多く、クリエイターが「NFT」分野で稼げる時代といえるでしょう。
本記事では、スマホやパソコン、iPadなど様々な環境で作成できるNFTアートの作り方を紹介しました。手書きからジェネラティブアートまで幅広く解説しました。
また、自分のNFTアートを発信するためのNFTマーケットプレイスの作成方法についても紹介しました。
これらの情報を参考に、あなたも自分のオリジナルNFTアートを作成し、世界に発信してみてみてくださいね!
参考になれば幸いです。