NFTと仮想通貨

NFT 仮想通貨

NFTと仮想通貨(ファンジブルトークン)の違い|相互の関係まで解説します!

仮想通貨(ファンジブルトークン)とNFT(ノンファンジブルトークン)は、現代のデジタル経済において注目されている分野です。それぞれが独自の特徴や利用価値を持ち、多くの人々から支持されています。

最近ではテレビのニュースでも見かけるようになり、段々と身近なものになってきている印象もあります。

しかし、両者には明確な違いがあり、その違いを理解することが、投資や仮想通貨で稼ぐというポイントには重要となります。

本記事では、仮想通貨とNFTの基本的な違いと、お互いの関係性について解説します。加えて、今後の展望やビジネスの可能性についても考察します。

NFTに興味のある方、これから仮想通貨に触れてみようと考えている方にはお役立つ内容です。

早速見ていきましょう!

※本記事では「仮想通貨=ファンジブルトークン」と定義して執筆しています。

※結論だけ知りたい方は、「仮想通貨とNFTの基本的な違い」へジャンプしてくださいね。

仮想通貨(ファンジブルトークン)の概要

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まずはじめに、仮想通貨の概要についてみてみましょう。ここはすでにご存知の方も多いかもしれませんね。確認程度にサラッと読んでいただければと思います。
 

仮想通貨とは?

仮想通貨と聞くと思い浮かぶのは、ビットコインですね。

お金のようなものですが、国や中央銀行が発行する通貨とは違い、インターネット上で使われる通貨です。

仮想通貨は、ブロックチェーンと呼ばれる技術を使って取引情報を記録し、それが世界中の人々に共有されます。

このブロックチェーンはデータを保存するPCをイメージするとわかりやすいと思います。

その特徴は、情報が改ざんできないことと、取引情報が世界中に公開されるため透明性が高いことです。

そして、仮想通貨を利用することで、中央集権的な金融機関に依存せずに、個人間で取引が可能になり、海外送金や決済などがスムーズに行えます。

最も有名な仮想通貨はビットコインで、他にもイーサリアムやリップルなど、様々な種類があります。

仮想通貨が解決する3つの問題

仮想通貨は、中央集権的な金融機関に依存せず、個人間での取引ができるという特徴があります。このことから次のような問題を解決することが期待されています。
  

1,金融機関の不正行為や支払い遅延

仮想通貨は、ブロックチェーン技術を使用して、取引記録が公開されるため、情報の改ざんや不正行為を防ぎます。

また、個人間での取引が可能であるため、銀行などの金融機関による支払い遅延がなくなります迅速かつ安全な決済が可能。
  

2,資金移動の円滑化

仮想通貨を使用することで、国際送金や外貨両替などが円滑に行えます。

特に、発展途上国の人々が海外送金を行う場合、高い手数料がかかることがあり、これは地域によっては深刻な問題です。

仮想通貨を使用することで、手数料を抑えた送金が可能になります
  

3,現金の不足や盗難による被害の軽減

現金は盗難や紛失などのリスクがあるため、現代社会では、キャッシュレス決済が進んでいます。

仮想通貨は、インターネット上での取引のため、現金を持ち歩かずに決済が行えるため、現金の不足や盗難による被害を軽減することができます

現代社会においては、国や地域に応じた問題がいろいろと叫ばれています。ブロックチェーン技術を基盤にした仮想通貨が注目される理由はここにあります。
 
 
 

NFT(ノンファンジブルトークン)の概要

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続いて、NFT(ノンファンジブルトークン)について解説していきます。
 

NFTとは?

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、非代替性トークンと呼ばれます。

これは、ブロックチェーン技術を利用した仮想通貨の一種で、独自の価値や特性を持つデジタルアセットを表すものです。

NFTは、デジタルアート、ゲームアイテム、メタバースの土地、イベントチケットなど、様々なデジタルコンテンツを表現することができる新しい技術です。

取引記録がブロックチェーン上で公開されるため、そのデジタルアセットの所有権が確認され、信頼性を高く保った状態で取引が行われます。

また、NFTは、独自の属性やデータを持つため、同じものは存在せず、唯一無二の価値を持ちます。

NFTの登場により、デジタルアートやデジタルコンテンツの所有権の問題が解決され、新たな市場が生まれました。

NFTが注目を集める理由

NFTが注目を集める理由は、デジタルアセットの所有権の問題を解決し、新しい市場を生み出す可能性があることです。

従来のデジタルアートやデジタルコンテンツは、コピーが容易であり、所有権の明確な定義が困難でした

例えば、従来クリエイターは、彼らの作品がコピーされたり、無断使用されたりするリスクがあり、クオリティの高い作品をつくる技術があるにも関わらず、それに見合った収入を得ることが難しいとされていました。

しかし、NFTは、独自の属性やデータを持つため、同じものは存在せず、唯一無二の価値を持ちます

そのため、クリエイターは、彼らの作品の価値を信頼できる状態で維持し、管理することができます。

また、NFTは、中間業者を排除し、作品の価値と価格を直接決定できるため、クリエイターは、自らの作品の価値を正当に評価し、収益を得ることができます。

NFTは、デジタルアートやデジタルコンテンツの所有権の問題を解決し、新しい市場を生み出すことが期待されています。このため、NFTは現在、アーティストやコレクター、投資家などの注目を集めています。
 
 

NFTの代表的な用途

NFTの代表的な用途を2つ挙げてみましょう。

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出典

一つ目は、PFP(プロフィールピクチャー)です。

PFPは、SNSやオンラインコミュニティで使用されるアバターやプロフィール画像のことで、NFTを使うことで、独自の所有権を持ち、取引が可能になります。

日本を代表するコレクションの1つ「CryptoNinjaPartners」は、NFTを活用したPFPの提供を行っており、独自のコミュニティを基盤として、NFTが持つ価値を高めつつ、私たちの身近なところでも認知を拡大しています。

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出典

二つ目は、ゲームアイテムとしての利用です。

例えば、LINE NFTの「資産性ミリオンアーサー」では、ゲームアイテムにNFTの技術がつかわれています。

このゲームでは、プレイヤーがゲームで集めたアイテムを組み合わせて新しいキャラクターを作成することができます。さらに、プレイヤーはそのアイテムをNFTとして他のプレイヤーに販売することもできるようになっています。

これらの事例からわかるように、NFTは、様々な分野で利用され、新たなビジネスモデルを生み出す可能性があります。
 
 
 

仮想通貨とNFTの基本的な違い

ここまで、仮想通貨とNFTについて、それぞれの概要をみてきました。はじめての方には、わかったような、わからないような...難しい言葉ですよね。

仮想通貨とNFTの違いについて見てみることで、より理解が深まるはずです。
 
 

仮想通貨とNFT|使い道の違い

仮想通貨の使い道

「通貨」

資産や商品の売買、送金などの決済手段として使用される。

NFTの使い道

独自性や限定性を持つ「デジタル資産」

作品の著作権や所有権を明確にすることができる。

NFTは、芸術作品やゲームアイテム、プロフィール画像など、あらゆる種類のデジタルコンテンツの所有権を示すことができ、その価値は作品の独自性によって決まります。つまり、仮想通貨は決済手段としての価値が主であり、NFTは所有権としての価値が主であると言えます。
 
 

仮想通貨とNFT|投資価値の違い

仮想通貨とNFTの投資価値は、根本的に異なります。

仮想通貨の投資価値

その通貨自体の価値が変動

投資家が売買を通じて利益を得ることができる。価値が上がることで収益を得ることができる反面、下落すると損失を被ることもあります。

NFTの投資価値

市場における需要と供給のバランスによって価格が決まる

投資家がNFTを購入することによって、将来的に需要が増えた際に利益を得ることができる可能性があります。
簡単に言うと、画商が絵を購入し、価値が高まるのを待って売却するのに似ています。

ただし、NFT市場は非常にニッチなものであり、購入する作品やアイテムが将来的に市場で評価される保証はありません。このように、仮想通貨とNFTの投資価値は異なるものとして認識する必要があります。
 
 
 

仮想通貨とNFTの将来性

仮想通貨とNFTは、将来的にも両方が存在し、相互に影響し合いながら、独自の進化を遂げていくと考えられます。
 
 

暗号資産の将来性|NFTと仮想通貨が結びつく

仮想通貨とNFTは、どちらもブロックチェーン技術を利用している点が共通していますが、その違いは明らかです。

仮想通貨市場は拡大し続けており、法定通貨に代わるオルタナティブ(代替的な)な支払い手段としてますます普及しています。

一方、NFT市場は、ゲーム、アート、スポーツなどの分野での利用が広がり、こちらも市場の規模が拡大しています。NFTの応用分野は拡大していて、将来的には不動産の証明書や著作権の管理など、さまざまな分野で利用される可能性が研究されています。
 
 

NFTと仮想通貨が結びつく形で使われる事例

NFTと仮想通貨が結びつく形で使われる例をご紹介します。

1つ目に、NFTマーケットプレイスにおいて仮想通貨を用いた売買が挙げられます。

NFTマーケットプレイスでは、ユーザーはNFTを作成し、販売することができます。そして、他のユーザーは仮想通貨を用いてNFTを購入することができます

これは、NFTを売買する人にとっては当たり前のことのように行われている取引ですが、最先端の技術を使った新しい取引形態と認識するべきです。

2つ目に、NFTプラットフォームによっては「独自の仮想通貨」を用いた取引も行われています。例えば、Binance Smart Chainを利用したNFTプラットフォームでは、Binance独自の仮想通貨(=BNB)を用いた取引が行われています。

さらに、NFTが表すデジタルアイテムに対して、仮想通貨を用いた資産価値の付与が行われることもあります。これはオンラインゲームの世界で取り入れられつつある機能で、NFTの価値がゲームアイテムの市場価値に連動することが挙げられます。
 
 
 

仮想通貨とNFTの違い|まずは所有してみよう!

NFTと仮想通貨は、どちらもブロックチェーン技術を用いたデジタルアセットですが、それぞれの用途や特徴には大きな相違点があります。

仮想通貨は、決済手段や投資対象としての機能が主であり、NFTはデジタルアセット自体が価値を持ち、オンライン上での所有権の確立や資産価値の付与を可能にします。

しかし、NFTと仮想通貨は互いに補完しあう関係にあり、NFTが仮想通貨と結びつくことで、より便利で信頼性の高いサービス提供が実現できると期待されています。

NFTと仮想通貨の相違点は、実際に購入して使ってみることでより実感できます。

仮想通貨は取引所で購入して、決済手段や投資対象として利用することができます。一方、NFTはオンライン上のマーケットプレイスで購入して、デジタルアセットとして所有することができます。

NFTを購入することで、その特徴や使い方を実際に体験することができ、それぞれの理解が深まる事でしょう。

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